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2013年11月

海外滞在地が複数である場合の居住形態

海外勤務者が外国において、「継続して1年以上居住することを通常必要とする職業を有することとなった場合」には、その者は国内に住所を有しないものと推定され、日本の非居住者に該当することになります。   フィリピン・オフィス街   海外勤務者のなかには、その職務の都合上、日本本社の指示により1年未満の短期間ごとに転々と諸外国間を移動し、日本には業務報告等のためにだけ立ち寄る程度の人もいると思います。そのような人は、一般的には、「継続して1年以上居住することを通常必要とする職業を有する」とはいえず、日本の居住者に該当すると考えられます。   ただし、滞在地国が複数にわたる個人の居住形態は、杓子定規に判断されるべきではなく、その者の住居、職業、資産の所在、親族の居住状況、国籍などの客観的事実も考慮の上で判断する必要があります。   たとえば、滞在地国が複数にわたっている場合において、それは職務上当初より予定されたものであり、その期間を通じて各滞在地国に安定的な居所や住所があると認められるときは、その海外滞在期間中は、日本の非居住者として扱われるのが相当と思われます。   なお、居住形態の判断は、まずは各国の税法に従って判定されることになります。したがって、たとえ外国の非居住者にも該当することとなったとしても、それをもって日本の居住者であるとは言えないことに留意が必要です。

(Y.M)

海外駐在員が「双方居住者」となる場合

海外勤務のため国外に居住することとなった場合において、契約や辞令等により海外勤務期間が当初から1年未満であることが明らかなときは、原則として、その海外勤務期間中も日本の居住者として扱われることになります。   一方、外国の税法によっては、その外国においても居住者とみなされることがあります。このように、日本の居住者であると同時に外国の居住者になる状態を「双方居住者」といいます。 「双方居住者」になってしまうと、日本と外国において、同じ所得について二重課税が生ずることになります。そこで、日本が締結している租税条約では、日本と異なる規定を置いている外国との二重課税を防止するため、「双方居住者」となった場合の解決方法が次のように定められています。

1.その者の「恒久的住居」、「利害関係の中心的場所」、「常用の住居」又は「国籍など具体的事実を前提として、居住地国の振り分けを行い、その振り分けができない場合には、両国の権限ある当局の協議により解決する方法

2.当初から両国の権限ある当局の協議により解決する方法

なお、居住地国の振り分け規定や相互協議の結果、外国の居住者とみなされる場合には、日本の税法上の非居住者として扱われることになります。   有名な話として、世界的ベストセラーである某小説の日本語版翻訳者が、国税局から約数十億円の申告漏れを指摘されたということがありました。報道によると、その翻訳家は、日本とスイスの「双方居住者」に該当していたようです。なお、このケースでは、日本とスイスの両税務当局の間で、その翻訳家の居住地は日本にあり日本で納税すべきであるとの合意がなされました。つまり、日本と外国の権限がある当局の協議により、「日本が実質的な居住地国である」という結論を出したということです。(Y.M.)

以 上

チャンティク アユのインドネシア語会話教室 ~会話25~

水江さんはブディさんからインドネシアの諺を教えてもらいます。 インドネシア語では諺の事を『プリバハサ』と言います。インドネシアの諺としては次のようなものがあります。          
  1.  ( I ) Ada udang di balik batu. (1)

            Artinya : Ada suatu maksud yang tersembunyi.(2)

    ( K ) アダ ウダン ディ バリク バトゥ

       アルティニャ:アダ スアトゥ マクスッ ヤン テルスンブニィ。

     ( J ) 石の陰に海老あり。

       意味:>隠された意図があります

                >見えていない事があります。

     ( E ) There is a shrimp behind a stone.

               Means : There is a hidden intention.

 

2.( I ) Lebih baik terlambat dari pada tidak sama sekali.(3)

                    Artinya : Lebih baik dikerjakan walau pun terlambat dari pada tidak mengerjakan

        sama sekali.

    ( K ) ルビー バイク テルラムバッ ダリ パダ ティダー サマ スカリ。

         アルティニャ :ルビー バイク ディ クルジャカン ワラウ プン テルラムバッ ダリ パダ ティダー

  ムングルジャカン サマ スカリ。

 ( J ) 遅くなっても、なにもしないより増しである。

     意味:何もせず手を拱いているよりも、今からでも何かした方が良い。

 ( E ) Better late than never.

   Means : It’s better to do even though it’s late than never to do.

 
『メモ』本文に出てきた単語や句の意味を、インドネシア語=日本語=英語の形で示します  ( 1 )
  • Ada = あります、います = There is / are
  • Udang = 海老 = Shrimp , Prawn
  • Dibalik = 後ろに、裏に、陰に = Behind
  • Batu = = Stone
( 2 )
  • Artinya = 意味 = Mean
  • Suatu = 何か = Something
  • Maksud = 意図、目的 = Intention, Aim
  • Tersembunyi = 隠された、見えていない = Hidden
( 3 )
  • Lebih = もっと、一段 = More
  • Baik = 良い、いい = Fine, Nice, Good
  • Lebih baik = 寧ろ、もっと良い、さらに良い、より良い = Better
  • Terlambat =  遅く、遅れて = Late, Delay
  • Dari pada =より、よりも = Than
  • Tidak = ~ありません = No, Not
  • Tidak Sama sekali = 全然、まったく = Not at all, ~ nothing
Tidak ~ sama sekali = 全然~ない・ありません/ まったく~ない・ありません = ~ Not at all / Nothing 例:
  • Tidak Makan sama sekali = 全然食べません = Do not eat at all / Eat nothing.
  • Tidak ada sama sekali = 全然ありません=Have not at all / Have nothing.
  • Tidak tahu sama sekali = まったく知りません = do not know at all / Know nothing.
   
   

海外勤務者の一時帰国旅費の会社負担

海外勤務者が休日を利用して日本に一時帰国する旅費を会社が負担した場合は、原則として、会社からその海外勤務者に対して給与を支給したものとみなされることになります。これは、個人的な費用を会社が負担するものであり、海外勤務者に対する給与の補填として支給されるものと考えられるからです。     一方、国税庁の昭和50年直法6-1通達では、日本において勤務する外国人に対し休暇帰国のため旅費として支給する金品については、その休暇帰国はその者の労働環境の特殊性に対する配慮に基づくものであることに顧み、一定の条件のもと、帯同家族の分も含めて強いて課税しないこととされています。同通達は、日本に派遣された外国人駐在員にかかるものではありますが、以下のような条件をすべて満たす場合には、海外勤務者の一時帰国旅費の会社負担額についても同様に給与として扱われることはないものと思われます。  
  • 海外勤務予定期間が1年以上であること
  • 就業規則等に定めがあること
  • おおむね1年以上の期間を経過するごとの休暇のための帰国旅費であること
  • 海外勤務地と日本との往復に要する経済的かつ合理的と認められる運賃等であること
  なお、1年以上の予定で海外において勤務する場合は税法上の非居住者に該当し、内国法人の従業員であり、かつ、海外勤務期間中に日本での勤務がないかぎり、そもそもその者の給与は非課税となります。しかし、日本での勤務期間がある場合は、日本において給与として課税されることがあるので注意が必要です。また、勤務地国によっては、海外勤務者の一時帰国旅費の会社負担額を給与として扱う可能性があるので、勤務地国の税法も確認すべきといえます。

  (Y.M)

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